真夏の旭川でアセスメントの価値を共有
8月1~2日、北海道情緒障害研究会にお誘いいただき、
熱意ある教員・支援者・ご家族と意見交換を行ってきました。
2018年4月に開室して以来、道内では初めての大きな発表の機会となりました。
担当させていただいた内容は、
大会企画シンポジウム『多様な学びの場を充実させるために学校•地域に期待したいこと』のシンポジストと、
第五分科会『発達障害のある青年の自立と成長に向けた支援を考える」の助言です。
全てはアセスメントから始まる
たすくは、毎年、支援者が一堂に会したアセスメントを実施しています。
そして、年々の子どもの状態を確かめて、
ライスステージごとの課題に対する環境調整や学びの方針を検討し、
個別の支援計画(以下カテゴリー10)を作成しています。
それは、ご家族のストレス要因としてある
「現在と将来の課題に対する不安」と
「子どもの行動問題の改善」に対応していくことになります。
療育の軸は誰が担う?
特別支援教育がスタートして以降、
子どもたちを取り巻く環境・社会制度が大分変化してきました。
例えば、創業した2008年頃、デイサービスなど普及してありませんでした。
子どもたちの学びの機会は、学校以外にほとんどなかった状況です。
そして、今ややや過剰とも言えるインフラが整った現在、
子どもたちの放課後の居場所・活動機会が爆発的に増え、
子どもたちは様々なところに通っています。それも早期から・・・。
放課後や休日の時間は確実に埋まっていますが、
一体、子どもの療育方針を決めたり、調整したりする軸を
誰が担っていくのでしょうか?
すべての学びに重要である「評価」がバラバラになっていないか危惧します。
ここが社会的課題です。アセスメントと支援計画をセットで!!
今こそ、たすくが本領発揮していきます。
つまり、すべてのスタート地点になる「アセスメント」と「支援計画」を
私たちが中心になって行い、ご家族の子育てを応援していきます。
そうすることで、どの年代、どの所属においても、
年々の状態の変化と療育方針をブレずに評価改善ができるからです。
具体的には、アセスメントから収集した情報に基づき、家族との対話を重視して、
“個別の支援計画(カテゴリー10)”を作成していきます。
そして、青年期では本人が自分のことを説明したり、
意思決定を伝えたりするための“ポートフォリオ”を作成します。
さらに、すべての支援者へ提供することで、
メンバーが『やりたい仕事に就くこと』を実現できるようにしていくのです。
TASUCの名前に込めた思いを達成するために、
私たちは、家族と協働して、
本人とご家族が本当に必要なサービスを創り続けていきます。
それは、
「子どもたちの将来を担保できるのはご家族しかいない」と信じているからです。
発達の凸凹があって生きにくい子どもたちが、
当たり前に、挑戦の機会と再挑戦の機会を得られるように
毎日の子育てのお手伝いをする仕組みづくりを続けていきます。
地域に根ざした専門性の高い、発達支援の仕組みを創っていきます。
(写真:自閉症協会十勝分会・旭川分会の方達と共に)
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