“試合”を通じて力をつける
先日、札幌ドームをメイン会場に行われた「札幌国際スキーマラソン」にたすく札幌メンバーと一緒に参加しました。たすくは家族会活動として、毎週ノルディックウォークを各地域で行なっています。札幌教室では、冬ならではのアクティビティとしてクロスカントリースキー(歩くスキー)に挑戦しています。スキー板に乗った状態でのスケーティングはひざをやわらかく屈伸しタイミングよく地面を蹴り出す必要があり、運動としてはなかなか高度ですし、左右の板に均等に加重し真っ直ぐ立つこと自体がそもそも難しい。また上半身の動き(特に腕の振り)との協調も、効率良く前に進むためには重要です。ノルディックウォークと同じく体幹を支えながらの全身運動ができるという点で良い効果が期待できそうです。 大会では歩くスキーと言っても平坦な道ばかりではなくアップダウンもそれなりに出てきます。自分以外の参加者にも配慮しながら、自分の技術・技量に合わせて滑り方やスキー操作を選択する状況判断が求められます。 今回一緒に 5 キロコースにチャレンジした彼も、大会初参加でしたが、これまでのスキー経験を生かし、周囲の選手に気を配り、コースの状況に合わせて臨機応変に対応している姿に大変驚かされました。ゆるい上り坂を他の選手がスケーティングで進む中、傾斜に合わせて途中から横向きになって登り、再びスケーティング可能と判断したら体勢を戻す。また長い直線の下り坂では、コースを大きく横切るようジグザグに降りることで、自分がコントロールできるスピードを保ちます。ゲレンデスキーで培ってきた技術をここでも発揮することができました。しかし、自分よりも速い選手に道を譲るために、直線に滑り降りることが必要で、それには少し技術が及ばず転倒してしまいました。そこは次の課題ですね。来年が楽しみです。 身体づくりや休日活動の保証、地域とのつながり、家族会活動の促進、ストレングスアプローチ、療育の般化の機会など、様々な目的を持ってたすくは日曜活動を行なっています。家庭や学校といった環境で練習してきたツールの使い方や日常生活スキルなどを、それ以外の場面でも同様に行えることや、自ら主体的に行えるようになるために、今回のような“試合”の機会をたくさん用意してあげたいと思います。当然リスクを伴いますが、しっかり備えてチャ