心を育てるコミュニケーションを考える(令和2年度生 募集)

今月18日、特別支援教育専門研修『JsKeps研究会』開催。
それは年6回シリーズで「心を育てるコミュニケーション~
言語技術教育から論理力をつけて意思決定に結びつける~」の講義と演習です。

  私たちは、意思決定する力をどう考えているか?
  私たちは、どのくらい本気で支援しようとしているか?

はじめに、知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」での惨劇、
「相模原障害者施設殺傷事件」について話しました。
対岸の火事ではなく、札幌でも昨夏以降だけでも、
介護訪問事業の殺人事件、GHの虐待、放デイの性的虐待など、
障害のある方への事件が止まりません。異常です。
もっと事業者、行政、本人、家族が、自分事で考えていきたい。

そうした中で開かれたJsKeps研究会』でした。
自分を身を守るため、自分の気持ちを表明するため、
心を育てるコミュニケーションを、本気で育てていこう。















参加者は、中・高等部と青年期の支援者と、
幼・小・中・高校生及び青年期のご家族およそ30名です。

ご家族は、お子さんの年齢に関係なく、幅広く参加していただきました
”本気”の眼差しです。突き刺さるような眼差しで、今でも鮮明に覚えています。

支援者は、思春期以降の心の揺れが顕在化している時期から、
本人主体の福祉サービスで意識表明が不可欠な時期のご本人と接している方々です。
学齢期の支援者が少ないことは、とても残念でした。


2時間半の講義の中心的な学びは、
主に「他者意識」と「思考力を育てる段階」の理論的背景と具体的な対応です。
学齢期~思春期は、子どもたちの自我が芽生えるタイミングであり、
自分の気持ちや他者の気持ちを突き合わせる心が育ち始める時期です。
しかし、相手を意識したり、自分の考えをまとめたりすることが、うまくいきません。

 『子どもたちは何につまづくのか』
 『療育支援の困難さは何か』

子どもの力を正しく捉えるアセスメントと、
心を育てるコミュニケーションのガイドラインの理解を深め、この難題に向かいます。

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発達障害のある子どもたちの場合、まず、他者意識を持つことの課題があります。
そのために、意思決定支援としての療育では、
個人別の課題学習で主体的に教材をしっかり捉え、
状況に合わせてアクションを起こすことを重視していきます。
    たすくの早期発達支援や療育教室で実行

そして成長が進み、言語の発現が見られてからの子どもたちには、
心を育てるコミュニケーションのゴールとしての「自己調整学習者」を目指して
思考力を育てる段階をスモールステップで進めます。
今回は、この演習をじっくりと行いました。
    たすくの高学年以降の療育教育•支援で実行


JsKeps研究会は、3月で最終回です。

次回は各人で実践を行ったものを持ち寄り、意見交換もしたいと考えています。


【お知らせ】令和2年度のプログラム受講生を募集いたします。  入会申込:2月1日(土曜)開始

(1)早期発達支援プログラムの参加者募集
   <対象>未就園児12名、4〜6歳児若干名
   <内容>1グループ3人の親子教室


(2)療育教室の入会者募集
   <対象>小学生以下:10名
       中高校生:若干名
   <内容>予約制の個人別課題学習及び面談など






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